運用初心者向けの株式基礎知識

株式-基礎知識.jpg
それでは今回から金融商品のお話をしていきます。

運用をするにあたって外せない『株式』『債券』『投信』の3つの基礎知識や特徴、リスク、派生商品、税金等について説明をしていきますが今回はまず『株式』から。

株式はギャンブルだと思われている方が多いのですが投資する目的や使い方を誤らなければ皆さんにとってプラスになる部分がたくさんありますので色メガネを一度外して確認してもらえればと思います。

株式を知る為にはまず覚えておかないといけない知識やルール、言語があります。その中から特に重要な部分を簡単に。

株式市場


まず、日本国内に証券取引所は4か所(東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所)、大阪証券取引所は東京証券取引所と合併してます。基本的に株式の取引は東京証券取引所(東証)がメインとなりますので東証での取引中心で説明していきます。

現在上場している企業は約3700社。これらは全て様々な市場に分類されております。

メインの東証市場は東証1部、東証2部、ジャスダック、マザーズ(馴染みのない業種や規模が小さい会社、新興市場とも言われています)に分かれており皆さんの馴染みがある会社の大半は東証1部となります。ちなみに東証1部でおおよそ2100社になります。

市場の違いは単純に会社規模や時価総額(発行株数×株価)、売上、株主数、株の流動性(どれくらい株式が取引されているか)など一定条件の元分別されていると思ってもらえれば構いません。

一定条件を満たさなくなれば東証1部から東証2部に落ちたりしますしその逆でジャスダックから東証1部に昇格したりする事もあります。

最近のニュースでご存知かと思いますがシャープや東芝は業績悪化や債務超過など1部の条件を満たさなくなったので東証2部に市場降格していますね。※2017年

取引時間


株が実際に取引される時間は

9時~11時30分(前場:ぜんば)

12時30分~15時(後場:ごば)になります。

購入するには


これは単純に証券会社に口座を開設すれば良いだけです。どの会社で開設しようが費用はかかりません。

開設する会社に関してはたくさん比較サイトがありますのでそちらで確認した方が良いと思いますがどこを選ぶかは目的によって変わってきます。

中長期保有を目的に株の保有考えている方はまず大手証券会社の開設をおすすめします。

短期売買するデイトレーダー思考の方はやはりネット証券で手数料と操作性、トレーディングツールで選ぶのが良いでしょう。※このブログでは基本,、運用初心者で中長期株式保有希望者向けにお話ししていきます。

スポンサーリンク




口座開設時の注意


口座開設する際に気を付けていただきたいのが必ず「特定口座」「NISA」「比例配分方式」のチェック項目があります。

「特定口座とは・・・証券会社で口座開設時「一般口座」「特定口座」を選択しなければなりません。
一般口座とはその証券口座での1年間の取引(売買益や損がどのくらい発生したかや税金の処理)について全て自分で処理、管理を行い確定申告をしなければいけない口座になります。

特定口座は源泉徴収ありとなしの2パターンあります。

・源泉徴収ありは全ての税処理を証券会社が皆さんに代って行い税務署に申告してくれます。なのでいくら利益が出ようが確定申告をする必要はありません(申告行った方が良い場合ありますがその件はまた後日)

・源泉徴収なしは年間の取引がどうだったのかを証券会社がまとめてくれますが確定申告は必要となります。

結論は色んな税処理を考える方以外、特に始めて運用をスタートさせようと考えている方は特定口座の源泉徴収あり口座は開設した方が無難です。

「NISA」・・・これはまた別の機会にしっかり説明しますがこれから口座開設される方はぜひNISA口座も同時に開設してください。開設段階で何かデメリットあるわけではありませんので。

「比例配分方式」・・・株の配当の受け取りは証券口座、銀行口座、ゆうちょでの直接受け取りの3パターン選択できますが比例配分方式とは証券口座で受け取る方法と思っておいてもらえればと思いますが、NISAの説明の時にまた改めて説明します。とりあえずは比例配分方式を選択する事をおすすめします。

実際の購入


口座開設できればその口座に資金を入金すれば購入できるようになりますが基本的に株は100株単位で買えると覚えておきましょう(1000株単位のものもあるのですが2018年10月までに全ての株100株単位での購入になります)

例えばトヨタの株であれば9月15日15時終値:1株価格が6480円ですから100株で最低購入金額は64万8000円+手数料という事になります。(最低購入金額はピンキリで数万円~数百万の株まで様々あり、手数料は大体大手証券で1%程度、ネット証券だと売買金額にもよりますが数百円程度となります)

ただし、株価は取引時間中動いていますから必ずその価格で買えるわけではありません。

注文方法


そこで株の注文の仕方にも指値(さしね)と成行(なりゆき)があります。

値」とは・・・自分で買いたい価格や売りたい価格をあらかじめ決めて注文しその価格になったら買えたり売れたりします(※売買されている株が少ない場合はその注文が成立しない事があります)

行」とは・・・いくらでもいいので現在の株価近辺で買いたい、売りたいという場合に(※価格が大きく変動している時は思わぬ高値や低値で買ったり売ったりしてしまう場合がありますので注意)

実際に購入できた場合、口座に入れたお金が引かれるのは3営業日後になります。逆に売却した場合、現金化するのも3営業日後になります(この記事を書いた時点では4営業日でしたが2020年時点では3営業日になっているのでご注意ください

ここで営業日という言葉が出てきましたが単純に土日祝を除いて証券取引所が開いている日を営業日といいますので例えば木曜日に株を買えばお金が引かれるのは翌週の火曜日という事になります。

税金


税金についてですが株の値上がり益に対して「20%」課税されますし、株の配当にも同じく、「20%」課税されます。ただし、2014年1月から復興増税というものが加えらるようになりましたので実際には値上がり益や配当に関して「20.315%」課税されます。ちなみに皆さんがされている預金や定期の利息にも「20.315%」課税されておりますので運用するとなんでもかんでも「20.315%」税金取られるんだと覚えておけは良いかと思います。

スポンサーリンク




それではここから株式に投資するにあたって一番重要な部分になると思いますが特徴をしっかり確認していただければと思います。 

値上がり益が得られる可能性がある


例えば予想を上回る業績を出した、新技術・新商品が開発された、経営陣が魅力的(赤字のA社を立て直した〇〇社長がB社の社長になる事が決まった)だったり、コストの削減に成功だとか様々なポジティブな情報で企業の成長が期待できる事が予想されると株式が買われ、株価は上がりやすくなります。購入した時の株価より上昇した時に売却すれば売却益を得る事ができます。ただし、逆もしかりです。

投資した会社の利益から配当金を得られる


企業の利益の一部が株主に還元されます。支払われる回数や金額は企業によって異なりますし、支払わない会社もあります。配当が多いか少ないかは配当利回りで確認します。

配当利回り(%)=1株あたりの予想年間配当金÷株価×100

こういうものは最初であればヤフーファイナンスや株探、みんかぶで確認するのが良いでしょう。

ちなみに東証1部の約80%の会社は配当利回り1%超えております。

東証1部平均配当利回りはこちらを確認ください。

現在予想配当利回り1.75%ほどですね。※2017年

現在の金利水準からするとかなり魅力的だと思います。

株主優待を受けられる


企業が株主にサービスや自社商品などを提供するものになります。株主限定商品なども魅力的ですし、優待を金額換算し配当に含めた実質的な利回りも上がったりします。全上場銘柄のうち約3社に1社が実施しています。ただし、現在、優待を実施していてもその会社の業績等によっては急に優待が少なくなったり、無くなったりする事もありますので最新情報はご自身でしっかり確認するようにしましょう。

また、配当や株主優待は、ただ株を購入すればもらえるわけではありません。ちゃんと決められた日にあなたが株主である事や優待については購入した会社が定めた株数を持っている事が条件となります。

配当や優待を受け取る事のできる株主を決定する日の事を権利確定日といいます。

そして、ここが注意点ですが配当や優待を受け取る為には権利確定日から計算して3営業日前までに(この記事を書いた時点では4営業日前でしたが現在は3営業日前に変更していますのでご注意ください)株を購入しておく必要があります。

例えば9月決算月の株でこのような暦の場合
25日(水)
26日(木)←この日までに購入
27日(金)
28日(土
休業日
29日(日)休業日
30日(月)権利確定日<決算日>

ちなみに会社の権利確定日が多いのは3月と9月です。


それでは実際にどのような優待があるのか軽くご紹介
株にはそれぞれ4ケタの番号がふってあります、銘柄コードと呼ばれるものでネット検索で入力すればほとんど調べれます。※2017年
(外食系)
2702 日本マクドナルドホールディングス 100株
優待食事券1冊

7616 コロワイド 500株※100株保有しているだけではもらえません
1万円相当の優待ポイント

3563 スシロー 100株
3000円分お食事券

(お買いもの)
8267 イオン 100株
3%返金オーナーズカード

(テーマパーク)
4661 オリエンタルランド 100株
東京ディズニーランド、ディズニーシーどちらかの1デーパスポート

(自社製品系)
2282 日本ハム 100株
6000円~8000円相当グループ商品カタログ選択や詰め合わせ

2897 日清食品ホールディングス 100株
1500円相当の自社グループ製品

(女性向け)
4927 ポーラ・オルビスホールディングス 100株
株主優待ポイント1500円相当分

4924 シーズ・ホールディングス 100株
1万円相当のドクターシーラボ商品セット、製品、サービス割引

などなどほんの一部ですがご自身で色々探してみると面白いと思いますよ。

ちなみにここであげた例は株数で優待内容変わるものや現在はもしかして実施されてないものもあったりするかもしれないので購入の際は必ず最新の優待情報を確認するようにしましょう。

後、ネット検索でも調べれますが証券会社には優待一覧冊子など用意しているところが多いので口座開設時にもらうようにするといいでしょう。

株主総会に出席できたり、経営に参加できる


100株でも保有することになれば株主ですからもちろん株主総会に参加できます。その会社の現状をリアルタイムで確認することができるでしょう。大株主になれば経営に実際に参加する事も夢ではありませんが、、、


他にも株式の魅力は色々あると思いますが株式に触れる事で今まで何気なく見ていたニュース、新聞、雑誌等様々な媒体から得られる情報の吸収スピードや情報収集のアンテナの張り方が格段に違ってきますし、経済は皆さんの生活に直結しているものですので株を実際するしない関わらず少しでも株式自体に興味持つことがこれからは大事だと思います。


以上が初心者向けの株式の基礎知識になります。最低限知っておくべき事ですのでしっかり覚えていきましょう。





この記事へのコメント